ハウアーユー?しげです。
遂にスペイン語、ポルトガル語圏脱出。
前回はヨハネスブルグ行きの南アフリカ航空機内で寝た俺。
2019/07/22の今回はヨハネスブルグからザンビアのリビングストンへ乗り換え、更にボツワナのカサネへ陸路で移動する話。(今回は長い。盛りだくさん。)
ヨハネスブルグ空港へ到着
サンパウロとヨハネスブルグは5時間の時差。ここからはヨハネスブルグ時間で記載。

06:02 約5時間ぐっすり寝たら朝食で起こされる。
キッシュ、きのこ、ポテト、ベーコン、ヨーグルト。結構うまかった。

06:45 朝日が水平線から〜。これ地平線ですけど何か?

07:08 最恐都市ヨハネスブルグの街並み。人生初のアフリカ大陸どすえ。

07:49 乗り継ぎゲートをくぐるとアフリカンなスーベニアショップがお出迎え。

07:53 乗り継ぎは南アフリカ航空のラウンジで。

本拠地だけあって中は広々。シャワールームもある。

08:00 男は黙ってとりあえずビール。

バーカウンターあり。

食事も朝食メニューが用意されている。
ザンビアのリビングストンへ

10:14 南アフリカ航空、ザンビアのリビングストン行きの機内へ。

ビジネスクラスは横5列であまり広くない。けど近距離短時間だから関係ない。

10:44 離陸直後の最恐都市ヨハネスブルグ。

10:54 男は黙ってビール。

12:00 リビングストン?見えるのかい?見えないのかい?どっちなんだい?

12:14 ザンビアのリビングストン空港到着。空港にはもう一機しか飛行機がない。
ザンビアは今回の旅で初めてVISAが必要な国だ。

12:17 運命の分かれ道。VISAの種類ごとに並ぶ。ここでアライバルVISAを取得だ。
一番右のジンバブエと共通のKAZA VISAカウンターへ。
そもそもザンビアのリビングストンは、ジンバブエのビクトリアフォールズと並んで、ビクトリアの滝への最寄りだ。通常はこのどちらかの街から行く。
ビクトリアの滝はザンビアとジンバブエの両方から観れる。
KAZA VISAを取得すれば、ザンビアとジンバブエを無料で行き来できるのだ。
VISAの値段は50USD。ネットでカード払いができると書いてあったので俺は現金を持ってない。
カードでと言ったら露骨に嫌な顔をされる。
「機械の調子が悪いからすっごい時間かかる。現金ないの?」
ない。俺に現金はない。あくまでもカードでお願いする。
隣のカウンターから機械を持ってきてカードを読み取る。なんとエラーになる。確かに調子悪い。
でも、ここで払えなかったら入国できない。このエリアにはATMもない。
このカードは使えるはずだ。頼んで再チャレンジすると2回目になんとかカードが通った。

無事VISAをもらい入国だ。危ない。スレスレの綱渡り。
良い子の皆はUSDの現金を持っていくことをお勧めする。
調子が悪くて入国できなかったらシャレにならん。
ボツワナのカサネへ
リビングストンに到着したら、次はボツワナのカサネへ陸路で移動だ。
アフリカと言ったらサファリ。ケニヤやタンザニアが有名だがツアーがかなり高額らしい。
それに比べボツワナのカサネは一回3,000円程度でサファリツアーに参加できお手軽らしい。
その上、リビングストンから陸路で行ける近さ。ビクトリアの滝と一緒の観光が多いらしい。
ビクトリアの滝は後で行くから、今日はボツワナのカサネへそのまま移動だ。

さすがにここからは現金がいる。空港のATMで200ZMW(1,725円)キャッシングする。
空港には数社のATMがあるので、入国さえすればキャッシングには困らない。
空港を出るとすぐ「タクシー?タクシー?」の大合唱だ。
リビングストンには公共交通機関などない。ウーバーも呼べない。タクシーに乗るしかない。
ザンビアのリビングストンと言ったら、国境まで連れていく、50USDでどうだ?と言われる。
たけ〜。お前、高杉晋作だよと言うと、40USDにすると。
それでも高杉村大蔵だ。俺は知っている。もっと安い方法があるのを。
リビングストンの市内まで行けば、国境まで乗合タクシーで500円ほどで行けるのだ。
高杉田玄白に乗合タクシー乗り場までと言うと、10USDか100ZMW(860円)と言われる。
これも高いが、だいたい相場らしい。こちらには他に選択肢がないので渋々了承だ。

13:04 10分ほど走るとタクシー乗り場に到着。1分1USDとは中々やってくれるな。

そこら辺のドライバーにボツワナとの国境カズングラまで行きたいと言うと、50ZMW(約430円)と言われる。だいぶ安くなった。

乗合タクシーなので、他のメンバーが集まるのを待つ。俺の荷物はトマトの上に積まれる。

13:18 ドライバーたちがペットボトルのふたでやってる地元のチェス的なのを見て待つ。
13:30 メンバーが集まり出発する。車内はぎゅうぎゅうだ。俺がいる2列目には3人が乗り、足と足が触れ合い教室だ。

14:14 何やら柵の前で降ろされる。この先を歩いていけば国境だと。

本当か?本当なのか?これ歩いてけば国境なのか?

14:18 本当だった。分かりにくいけどこれがイミグレだ。出国スタンプを押してもらう。
イミグレの手前には両替商がいるので、残金の50ZMWを40BWPに替える。
日本人のブログではここのレートが良いと書いてあった。
実際、この時のインターバンクレートだと41.37BWPだからかなりいいレートだ。

14:30 これが国境の川。対岸に渡ればボツワナだ。右側に見えるのは韓国資本が建設中の橋。

14:37 これに乗っていく。乗船料は5ZMW(約40円)。
さっき全部BWPに替えたからZMWないと言うと、5BWPでも乗せてくれた。

14:41 もうすぐボツワナ。

14:43 ボツワナ上陸。

14:47 この道どこまで続くんだ?

14:51 案外すぐに終わった。ボツワナのイミグレだ。

14:58 ボツワナ入国完了。ボツワナはVISA不要。無料で入国できる。
チョベサファリロッジへ
今回の宿はチョベサファリロッジだ。
4つ星ホテルだが、併設のキャンプサイト(キャンプ場)なら1泊1,000円ほどで泊まれるらしく、日本人のブログでも多く紹介されている。
キャンプ。面白そうじゃないか。よしボツワナはここでキャンプしよう。
この判断がのちに大変な苦悩を引き起こすことになる。
ボツワナのイミグレを出るとタクシーが声をかけてきた。
最初ホテルまで20USDとふっかけてきたが、こう言う時はアイドントハブキャッシュ作戦だ。
財布の中身を見せて35BWP(約355円)しかないことをアピールする。
すると、「良いよ。連れてってやる。その代わり乗合な。」
20USDはふっかけ過ぎだ。ずいぶん安くなった。
途中おばちゃんをショッピングモールで降ろしたり、ショッピングモールから兄ちゃんを拾ったりしながらホテルに着いた。
15:34 ホテルは予約してない。ぶっつけだ。キャンプサイトを使いたいと言うとOKが出る。1泊105BWP(1,100円)。カード払い可。

確かに安い!しかもキャンプサイト宿泊でもウェルカムドリンクを出してくれる。

15:39 さらにカートで送迎まで。

15:44 ここが俺の縄張りNo. 17。
テント調達
さてここからが問題だ。何せ俺はテントを持っていないのだ。
カサネでテントが買えるとネットで書いてあったので、それを信じて手ぶらで来た。
日没までにテントが調達できないとヤバい。

15:58 まずは宿から歩いて1分のショッピングモールでテントを探す。
ヤベェ。ここには売ってない。
近くにいる人にテントが売っている場所を聞くと、ホテルで借りれないか聞いてみたらと。
そりゃそうだ。早速ホテルに戻り、テントが借りれないか聞く。
すると近くのショッピングモールで借りれると言うではないか。
もう一度モールに戻って、テントが借りれるか聞く。
何? It’s finished? 何でよりによって終わってんだよ!(finishedの意味は定かではない。)
ただ、歩いて15分くらいのところにもう一つモールがあるから行ってみたらとのこと。
いよいよ焦ってきた。これで無かったらアウトだ。早足でそのモールへ向かう。
16:45 もう一つのモールへ着く。血眼になってテントを探す。

16:55 あった!あぶね〜。まじあぶね〜。
この店でサイズや値段の異なるテントが計8つくらい売っている。

俺は2番目くらいに安い2~3人用と書かれたテントを買う。325BWP(3,404円)。カード可。
これで何とか今夜は寝られそうだ。日没までにテントを設置しないとまずい。急いで宿に戻る。
17:20 宿に到着。すぐにでもテントを張りたいところだが、明日のサファリツアーの予約が18時で閉まる。先にホテル内のカウンターで急いで申し込む。
朝6〜9時からの車で行くツアー295BWP、午後3〜6時のボートツアーが285BWP、チョベ国立公園の入場料が一日70BWP。合計で650BWP(6,809円)。カード払い可。
17:35 縄張りに戻る。

17:45 意外と簡単に張れる。

17:46 もう日が落ちる寸前だ。何とか間に合った。
この時の俺は喜びに満ち溢れていた。この後訪れる地獄のことなどつゆ知らず。

カバとワニには気をつけろ?気をつけようがない。どうにもならない事は無視だ。仕事と一緒。

縄張りの目の前を鹿が歩いてる。何てのどかなんだ。キャンプだ!キャンプしてるぞ〜俺は!
地獄のテント泊
朝からろくに食べてない。飯だ。夕飯を食うぞ。テントを買った、宿から20分のモールへ戻る。

良いんだ。明日は早いしテント泊でリスクは冒せない。今日はKFCで良いんだ。批判は無視だ。

18:57 セットを頼んでガッツリ食う。69.90BWP(731円)。カード払い可。
20:00 縄張りに戻る。明日は5時起きだ。そそくさとシャワーを浴びる。
キャンプサイトにはシャワーとトイレを併設されていて、お湯もちゃんと出る。
21:00 ウルトラライトダウンを枕にして、おやすみなさい。
おやすみしたい。
おやすめない。
寝れねーよこんなんじゃ!
そう、普段キャンプしない奴がキャンプするとこうなる。
下が硬い。砂っぽいからイケるかと思ったが寝てみると体が壊滅的に痛い。マットが必要。
寒い。鬼寒い。昼間28℃だったのに、夜は10℃を切る。ここは冬の南半球。寝袋が必要。
足りない。とんでもなくアイテムが足りない。
ひのきの棒だけで中ボスを倒しに行っちゃうくらい装備不足。
後悔。圧倒的後悔。この街ではこの時間に道具屋はもう空いていない。
ノリでテント泊を選んだ自分を呪う。
しかしここはぼっちテント。呪うのも呪われるのも俺。無意味な事はやめる。打開策を考える。
バッグを開ける。物を全部出す。気分はアポロ13。ここのアイテム全部使って何とかするんだ!
まずウルトラライトダウンを枕にするのはやめる。こいつは着込んで寒さを凌がなきゃいけない。
代わりに、洗濯待ちの服を袋に詰めて枕にする。汚い服に頭を乗せて寝ることになるとは。
腰に敷いてたパーカーも着込む。これでTシャツ、パーカー、ダウン、ウィンドブレーカーの4枚重ねだ。寝袋の中に入ってると思い込め。
次は床だ。固過ぎて1分持たずに体が悲鳴をあげる。
服は全て着込んでしまった。いやジーパンがあった。ジーバンを畳んで腰に敷く。
PCのカバーもあった。PCを中から取り出してカバーを腰に敷く。
背中も痛い。まだ着てないTシャツ、パンツ、靴下が1枚だけあった。背中に敷く。
体洗うタオル、速乾タオル、ゴム手袋、その他柔らかそうなものは全部体の下に突っ込む。
これで10分くらいは同じ体制で耐えられるようになった。
でも辛い。寝返りしたらはみ出す。やっぱり痛い。
寒い。手袋もする。中身が空のバックの中に足突っ込んで、末端冷え性の指先をあっためる。
そうこうして悶え続けてると、気づいたら午前2時を過ぎていた。
この後、寝るというよりは意識が朦朧とする形で朝まで時間が過ぎていったと思う。
これほど朝が待ち遠しいのは、なぜか寝れずこのまま死ぬのかと怖かった小5の林間学校以来だ。
最後に
それでも夜明けはやってくる。
今回はここまで。
次回は朝の車と夕方のボートサファリを楽しむ。
ではまた!
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